子供の病気は他人事ではない
と痛感した体験をひとつお話したいと思います。
息子が2歳くらいの時、腸重積症という病気になりました。
腸重積症とは、簡単にざっくり説明すると、腸の一部が腸に入り込んでしまう病気です。
腸が塞がってしまうため、長時間放置すると腸が壊死してしまったり、最悪の場合命を落としてしまう可能性もある非常に怖い病気です。
生後3か月頃~2歳頃までの乳幼児がかかりやすいようです。
といっても、発症率は1,000人中2~4人とか、2,000人に1人程度といわれているようなので、発症率は高いという程ではないけれども、すごく珍しい病気というわけでもないようです。
どちらかというと、女の子よりも男の子の方が発症率が高いそうです。
私はこの病気の存在を、妊娠中から読んでいた育児雑誌「たまごクラブ」や「ひよこクラブ」で知りました。
雑誌を読んでいた当時は、子供の病気の記事に一通り目を通しつつも、「一応知識として頭には入れておくけど、うちには関係ないことだろう」と、完全に他人事だと思っていた病気は多々あり、その”他人事”の中に、腸重積も入っていました。
雑誌に書かれていた腸重積の症状は、
・嘔吐
・イチゴジャム状の血便が出る
・激しく泣いていたかと思えば、泣き止んで元気そうに遊び始めたりといった症状を繰り返す(腹痛が強くなったりおさまったりを繰り返す)
といったもので、
「わかりやすい病気だな。こんな症状が出たらすぐ腸重積だって気づくじゃん」と思っていたのですが、実際には、発症初期にこういった症状がすべて揃うことはほとんどないようです。
息子の場合も、現われた症状としては「嘔吐」と「ぐったりして起き上がれない」というもので、「血便」や「激しく泣く」といった症状はありませんでした。
ではなぜ気づいたかというと、ぐったりして意識がもうろうとしている様子の時もあれば、普通におしゃべりをし始める時もあり(ベッドからは起き上がれないままの状態でしたが)、それが、上記に書いた3つ目の症状『激しく泣いていたかと思えば、泣き止んで元気そうに遊び始めたりといった症状を繰り返す』になんとなく似ているなと思ったからです。
腸重積を発症した日は休日だったため、かかりつけ医ではなく救急外来対応の病院を受診し、トリアージの結果、優先的に診察をしていただくことができました。
発見が早かったため、高圧浣腸で腸を押し戻す処置で済んだのですが、それでも腸が戻らない場合や、発症から長時間経過してしまっている場合などは手術が必要になってしまうようです。
先生は「この症状でよく気づきましたね」とおっしゃっており、母親の勘ってすごいんだなと自分でも思いました。
ちなみに息子ですが、処置の間は全く泣きませんでした。
それどころか、動かないように手足を固定されている状態にもかかわらず、こちらを向いて「にこっ😊」と笑っており、その様子が、心配かけないように無理して笑顔を作ってくれているように感じ、泣けてきました。(無理して笑わなくていいんだよ~😢って)
入院したのは一泊。
可能性は低いけれども再発することもあるとのことでしたが、幸い息子は再発することなく完治できました。
息子が腸重積になり、決して病気は他人事ではない!と、身にしみて感じました。
そして、育児雑誌で子供の病気の知識を得ておいて本当によかった!
今はネットで検索すれば色々な病気について調べることができますが、事前に少しでも知識があるのとないのとでは、対応の早さが違ってきますからね。
以上、子供の病気の実体験でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🙂